マルタ骨折日記、昨年と同じ日付から振り返るように毎日ブログで骨折から入院・手術と、マルタでの療養の様子を書いていきました。
最後のまとめが2ヶ月後の今となりましたが(汗)
結局マルタで入院していくら金額がかかったの?の全貌をお伝えしてまとめといたします。
■マルタで入院・手術・通院した病院代はいくら?
マルタで骨折して、入院・手術・通院したかかった費用は…
合計€1,833.36=229,170円(当時の€1=125円で換算)
です。内訳は…
[内訳]
1)クリニックで診察
モスタ病院診察 €46.58
2)病院で診察・入院・手術
X線レントゲン×1回 €23.29
手術代 €256.23
入院6泊 €1537.38
初診デポジット ▲€100
救急車 ▲€23.29 ※明細に含まれていたが使用せず
3)退院後の通院
通院×2回(1回€34.94) €69.88
合計で229,170円なら安いじゃん〜これなら保険に入っていなくても払えそう、と思いました?
いえいえ。
これは病院代のみ。
この他にもかかりますよ。
例えば、
・通院交通費
・入院時の衣服代
・振替のフライト代
など。
さらにその他、怪我を治療するためには日本に帰国後に
・リハビリ通院代
・通院交通費
・治療に必要な備品
など、諸々お金がかかります!
■海外で怪我〜帰国して治療、病院代の総額は結局いくらかかったか?
では、総額でいくらかかったかお伝えしましょう。
マルタで骨折・入院・療養して、帰国後日本でリハビリして、まだ100%は完治していませんが、かかった病院費用総額はズバリ…
総額:644,541円
おぉっと!?高い!と思いました?
結構かかってますよね。
これ、海外旅行傷害保険に入っていないと、全額自腹というとんでもないことになりますよ。
※退院後の現地での3週間分の滞在費・飲食代は含みません。よって…さらに10万円以上はプラスしてかかっています。あとフライトキャンセルで損しているものも…。
この総額:644,541円にかかった内容を、実際に海外旅行傷害保険会社に提出した資料でお見せしますね。
↑赤色の塗りつぶしは、請求したものの保険適用外、黄色は一部保険適用となったものです。
ちなみに、海外旅行傷害保険会社に請求する時のフォーマットは自由。
こんな感じで日付・場所・内容・金額を分かるように一覧にすればよいそうですのでご参考までに。
全て保険が適用されたわけではありません。
海外旅行傷害保険で◆保険適用されたものと◆保険適用されなかったものに分けて記載しますね。
◆保険適用されたもの
<マルタ>
・通院交通費(タクシー代、バス代)
・入院時の携帯通信費(保険会社へ連絡、航空券や宿のキャンセル等)
・入院時の衣服代
・入院で延期となったフライト代 ※エコノミー料金のみ。足の骨折など、必要と判断される場合はビジネスで適用の場合も
<日本>
合計40,195円
・病院でのリハビリ費用 26,200円
・リハビリのための通院交通費(電車代) 1,795円
・リハビリと治療に必要な備品(ガーゼ、包帯、三角巾)12,200円
◆保険適用されなかったもの
・入院時の飲食代
※病院食以外で、自分で売店で購入する飲食物は含まれない
・フライト代のビジネスクラスアップグレード分
※手の怪我だとビジネスにする必要ないでしょ?と言われ適用不可…。
でも水平に寝られた上に隣の人とぶつかることなく安心だったから、これは無駄ではなかったと思っている。足の怪我で、ビジネスクラス利用が妥当と判断された場合は適用もあるらしい。
■留学・旅行に行くなら、海外旅行傷害保険は必須
仕事と旅行を兼ねて行った今回の私は、エポスカードのカード付帯の海外旅行傷害保険を使いました。

年会費無料かつ条件なしで海外旅行傷害保険が使えて便利とのことで、利用されている方多いと聞きます。
楽天カードも海外旅行傷害保険使えるんですけど、条件があるんですよね。
旅行出発時の行き帰りを証明する領収書が必要、とか。(詳しくご自身で調べてください)
電車の領収書って、パスモとか使っていると領収書もらえないし、現実的に面倒な条件なんですよ…。
なので、私は楽天カードも持っていますが、現地で食事や買物に利用して楽天ポイント貯めるのに使うぐらいで、海外旅行傷害保険に関しては、エポスカードの方が便利だと思いました。
保険会社の三井住友海上保険も、現地から保険のことで問い合わせした時や、帰国後の請求処理の時など、対応はとても丁寧だったので好印象です。
私は留学に行った時は、カード付帯の保険ではなく海外旅行傷害保険にちゃんと加入しました。
長期だと何がおきるか分からないから。
それに、マルタで実際に入院して、やはり長期の場合は、しっかりとした保険に入った方が良い!と確信した事があります。
それは、
「外科だからこの安い金額だけど、内科の手術なら0の桁が1つ違うよ」
ってこと。
現地の人や、病院の人に言われました。「今回は外科だから安くてよかった。不幸中の幸いだったね。」と。
骨折の外科だから20万円代で抑えられ、帰国後のリハビリ含めても100万円以内で収まりました。
心臓や内臓系の内科の場合、仮に1桁違うとすると手術のみで200万円です。
入院は、私の骨折のように、手術して翌日ハイ退院してOKよ〜なんて1週間程度では済まず更にかかるはず。
私が使ったカード付帯の海外旅行傷害保険の傷害治療費用の上限額は200万円。
カード会社により上限は異なります。
しかしカード付帯の上限なんて、どこもこんなもんです。
内科の手術だったならば…保険適用だけで賄えず、数百万の自腹!!となるわけですよ!!
今回は外科の手術だったから上限金額内で収まりましたが。
そうでなかったら…と考えると恐ろしい。
だから、特に留学の場合は、きちんと海外旅行傷害保険に入っていったほうが安心ですよ。
多くの方が、留学前に「保険は無駄なお金」と思いがちなのと、最初にできるだけ節約したいからと、ここを切り詰めようとするんだけど危険よ!!
環境が変わると、体調の変化や慣れない環境のせいで、現地で怪我や病気、何が起こるかわかりません。
実際に、体調不良で倒れて救急車で運ばれたとか、病院通院した留学生の子、いますからね。
安心材料として、留学の保険は絶対入っていきましょうね。
旅行の場合でも、心配な方や、持病のある方などは保険に入っておくほうが望ましいと思います。
カード付帯の海外旅行傷害保険でよい、と考える方は、
・上限金額を確認しておこう
・保険が適用されないものを事前に把握しておこう
です。
海外で怪我や病気をしてから、入院先のベッドの上で、電話かけまくって確認や手続きするの大変ですよ〜。電話代もめっちゃかかるし!!
◆そのほか勉強になったこと
1)請求書は何でも残しておこう
これ請求できるんですか!?的なものが、もしかしたらあるかもしれない。
なので、とりあえずなんでも請求書は紙で、そして念の為にPDFかスマホで写真撮って無くならないデータでも残しておこう。
保険会社は、基本的に領収書で証明できるものがないと受理してくれません。
2)リハビリ期間の期限と、保険適用期間
マルタに関係ない話ですけど。
日本でのリハビリは「1症状に対して期間は150日間(約5ヶ月間)しか適用されない」ということを今回初めて知りました。
よって、期間内に頑張って直さねば、それ以降はリハビリには通えず、もし通いたいなら、別の症状が発症した場合には再度150日行けるようになるとのこと。
私の場合、2019年6月21日に骨折をしたので、11月20日がリハビリ期限でした。
ちなみに保険適用期間は、怪我発症から6ヶ月間。(※保険会社により異なるので要確認。私の場合は6月21日〜12月20日まででした。)
それ以降は自腹になりますので、その期間も考えて治療に専念して少しでも早く治るようにしたほうが負担がかからずよいと思います。
とまぁ、全容を書きましたが、一番よいのは…怪我も病気もしないこと!
万全な体制で、無茶をせず(私は無茶はしたつもりはなく。普通に道を歩いていただけ!それでも滑って怪我するからね!!)、このブログを御覧頂いているみなさまには、安全な旅・留学を過ごされますようお祈りしております。
もし、もし!保険が必要な怪我、病気となってしまった場合は、記事を参考にしてくださいませ。