ついに帰国便を予約。

行きと同じカタール航空で帰ろうかと思ったが、ホストの勧め「タイミングを合わせて、Kちゃんと同じ便で帰りなさい。何かあった時に彼女に頼らせてもらえるじゃない。私もそうして帰ってくれる方が安心。」の言葉に素直に従い、Kちゃんと同じエミレーツ航空の便で帰ることにした。


しんどい時、辛い時、大変な時「助けてね」と言うのが苦手な私。

今回の骨折の一連のことで、甘える時はちゃんと人に甘え、逆の立場になったら助けてお返しすれば良い、とだいぶ柔軟な考えで助けを言えるようになった。


予約したのはビジネスクラス。人生初!!

ポチってボタンを押す手が震えたよ〜

金額は。。。

エミレーツ航空 7/20マルタ→7/21成田
ビジネスクラス €2781.40  約35万円!!

 

 

■突然のスコール

 

ランチは、自分のお気に入りカフェにリストインしたCrudoへ。

▼パニーニとアイスカフェラテ

Crudoクルード,カフェ,セントジュリアン,マルタ

お店に向かう途中と席に着いてしばらくは晴天だったが、突然グレーの空に。

バーッと雨が10分ほど降り、また晴天が戻った。

テラス席は雨が斜めに入り込み、ビショビショになったがすぐに乾いた。

Crudoクルード,カフェ,セントジュリアン,マルタ

マルタできちんとしたアイスカフェラテが飲めるようになってきたのは最近のこと。

Crudoクルード,カフェ,セントジュリアン,マルタ

アイスカプチーノを見かけることもある。ちゃんとフォームドミルクが乗っており、カフェラテではなく正真正銘アイスのカプチーノで感動した。

 

カフェラテ、カプチーノのホットはあるが、昔のマルタはそれらのアイスはほぼ見かけなかった。

夏にエスプレッソショットに氷を入れて、飲んでいる人は見かけたことある。

「冷たいコーヒー」という飲み物の概念がなく、アイスコーヒーと頼めば出てきたのがコーヒーonアイスクリーム!もしくはシェイクのようなコーヒー。

とにかく甘々なのがマルタの従来のアイスコーヒー。

 

コスタコーヒーやスターバックスなどチェーン店の増加に伴い、メニューが影響されたのかしら?

 

▼Crudo(カフェ/セントジュリアン)


25, Main Street, Balluta, St Julian’s SLM 1802 マルタ

 

 

■演奏会with日本食ディナー

 

夜ごはんは、ステイ先ではなくレストランでディナー。

Japanese Restaurant MADOKA,日本食レストランまどか,セントジュリアン,マルタ

日本食レストランMADOKAで、日本人奏者の方のフルートと、ピアノの演奏を聞きながらの食事会にお誘い頂いた。

Japanese Restaurant MADOKA,日本食レストランまどか,セントジュリアン,マルタ

蕎麦寿司、酢の物、炊き込みご飯のおにぎり、漬物、かまぼこ、枝豆、そして天ぷらうどん!白ワインと共に。

間もなく帰国すれば、日本食を好き放題食べられるとは言え、一刻も早く胃にいれられて嬉しい。

マルタのご飯は美味しいし大好きとは言え、滞在1ヶ月近くなるとちゃんとした日本食を欲してくる。

 

来ていた日本人在住者は、知っている方がほとんど。

入院中にお見舞いに来てくださった方々ばかりだ。

もう一度会えて、帰国する報告と御礼も伝えられて良い機会となった。

 

▼Japanese Restaurant MADOKA(日本食レストラン/セントジュリアン)


STJ3209, 20 Triq San Gorg, San Ġiljan, マルタ

 

 

■Eclipse月食の魔法?お姫様のようなキスをされた夜

 

突然ハレンチなタイトルで恐縮です。汗

この日は部分月食。満月で、マルタ以外の世界各地でも部分月食が見られた夜だった。

スピノーラ湾,セントジュリアン,マルタ

演奏会ディナーの帰り、エクレアを買った。

前日に留学生Kちゃんと飲みに行った帰り、フライドポテトを食べるために寄ったマックの手前にあるお店Manouche(9月,12月開いていなかったので今は閉店かも?)で。

通りに面したショーケース2つ分が見えるだけの、テイクアウトのみの小さなお店。

ショーケースに並ぶスイーツを見て「美味しそう〜!」と言っていたKちゃんを思い出し、一緒に食べようと買って帰った。

Manouche,セントジュリアン,マルタ

エクレアを包んでもらっている間のスピノーラ湾からも、帰り道のバルータ湾からも、月の欠けが肉眼ではっきり分かるほどの部分月食。

ホスト宅まであと10mほどの所で立ち止まり、最後に部分月食の様子をもう一度写真に収めようとしたところ、

「So beautiful.」

後ろから、突然声が聞こえた。

振り向くと男性が立っており、男性もまた月を見上げていた。

 

近くの宿に泊まっているというこの男性。

国籍を忘れてしまったが、スロバキアか、スロベニアか…とにかく確かあっちの方だった(どっち)

 


時間は23時。

夜遅く静かな通りでの出来事だったが、10mダッシュで走れば数秒で着くホスト宅が見え、何かあれば叫んで駆け込める安心感と、男性も怪しい感じには見えなかったので、そのまま自然とおしゃべりを続けた。

1時間近く。「月がキレイだね」という話から始まり、お互いの国の話、仕事の話、なんでマルタに来ているのか、私の骨折の話…などを話した。

 

突然、通り過ぎる車から「Kayoko!」と呼ばれた。
出先から帰ってきたホストだった。

「演奏会はどうだった?」と聞かれ少し会話を交わした後、男性と2人でいる姿を見て、「また後で。気をつけて帰るのよ!」と何かを察したかの意味深な顔を残してホストは先に帰った。


しばらくしてまた「Kayoko!」と呼ばれ、振り向くと留学生Kちゃん。

この週で留学生活が終了する彼女は、帰国が迫り友達との食事やお別れ会で、夜の食事は外で取ることが多くなっていた。

少し立ち話をして、先ほどのホストと同じくKちゃんも男性をチラリと見て何かを察したかのような顔をし、「じゃあまた後でね!」とそそくさと家へ入っていった。

この日は3人ともそれぞれ外食で、似たような時間に帰宅するところだった。

 

ナンパのようでナンパでない、欠けから満ちていく美しい月をただ眺めながら共有した時間。

一人で見るよりも、違う国の知らない人とでも一緒に眺め、キレイだねと共感し合い過ごしたことで「誰かと何かを共有できるっていいもんなんだな」と感じた。

 

ナンパされて飲みに誘われるわけでもなく、この会話はいつ終わるんだろう?と全く終わりが見えないほど話し込み1時間。

このまま話し続けるのも楽しかったが、立ちっぱなしも疲れてきたし、さすがに眠いし、エクレアをKちゃんに渡したいしで「そろそろ帰るね、もう寝なきゃ」と伝えた。


「そうだね。素敵な夜をありがとう」

最後に、手の甲にキスをされた。

こういう↑ディズニーアニメとかでよく見るやつ。

こんなキスされたん、生まれて初めてやぞ!

 

終始紳士なふるまい、知的な会話、別れにこのお姫様のようなキス…。

全くもって口説かれず、ここから恋が生まれた、なんてときめく展開でなくてホント申し訳ないですが。

 

でも、だからこそ、素敵な夜だったな、とずっと記憶に残りそう。

 

私は「3日後に帰国するんだ」彼も「明後日帰国だ」。

もう会うことがない人と、月を眺めていたら出会い、ひと時言葉を交わし、じゃあねとお別れした、不思議な部分月食の夜なのでした。

 

 

余談。

私、外国人の人と留学や旅行先で恋に落ちて結婚した、って方々に出会うと、いつも思うのですが…。

どーやったらそんな展開になるん!?

と不思議でならない。

 

私は「そんなにマルタに行っているなら、マルタ人の彼氏でもいるの?」「外国人の彼氏いそうですよね!」とよく言われるですが、恐ろしいくらい無い!!

出会いのチャンスは色々あれど、先に書いた方たちのような外国で出会う→恋する→結婚!そんなミラクル一生起こらない気がする。

いつも出会いは素通りだ。なぜ私の身にはそういうことが起こらない?

バルータ湾,セントジュリアン,マルタ

編集者をしている友人から教えてもらった話を思い出した。

「『月がキレイだね』は夏目漱石が『I love you』を日本語訳した言葉なんだよ。」

 

あの部分月食の夜の「月がキレイだね」は、そう言う意味だったのか!?

いやいや、日本人じゃないから「英語:I love you」→「日本語:月がキレイだね」の訳が、「英語:月がキレイだね」と「日本語:I love you」と同義なのはおかしいだろ、と一人で悶々と考えていた。

 


帰宅したのは0時。

まだ起きていた留学生Kちゃんと「さっきの何だったんですかっ♪誰だったんですか♪」質問をされながら、夜中に2人でエクレアを頬張った。

Manouche,セントジュリアン,マルタ

Manouche,セントジュリアン,マルタ

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