この記事は[2020年9月9日現在]の情報です。
新型コロナウイルス感染症に関しては、常に最新情報を確認した上で、ブログ内容をお読みください。
ひっさびさに懇親の力を込めて書きました。長いです。笑 ので、心して読んでくだい。
★まず始めに。この記事を書こうと思った理由★
マルタ留学を考えている方、迷っている方、いま多いと思います。
コロナの影響で、英語留学に行ける先が限られています。
この記事を書いている9/8現在、条件なしで渡航できるかつ対面授業を受けられる国は、イギリスとマルタのみ。
留学を悩んでいる方の焦点は、人それぞれ。
行き先はマルタ!と決断済だった方は「今、行くべきか?」のタイミングを迷っているでしょう。
別の国を希望、または国は決まっていなかった方にとっては「今行ける国・マルタを選ぶべき?」「マルタで留学ってどうなん?」と、コロナがなければ選ばなかもしれないマルタを留学先として選ぶことへの迷い。
留学を迷う方にとっては「今なのか?」「留学自体をすべきか?」「仕事を辞めて帰国後の就職先は?」など、コロナの状況も相まって人生の決断に迷いが生じているでしょう。
コロナの影響を受け、留学先から緊急帰国した方、出発直前にキャンセルとなった方にとっては「再度行くべきか?」いま就業中の仕事や、帰国後の進路との兼ね合いなど、複雑に絡まった人生の問題もあるでしょう。
世界中の誰しもが、コロナの収束状況や先が見えない状況です。
コロナがなかった状況でも、留学すること自体を大いに迷います。
だから、コロナ=未経験の不透明な状況と、留学=未経験の未知の世界が合わされば、迷って当然。
今行けるうちに行っておかなきゃ!と焦る気持ちになるのも理解できる。
行って帰ってきた後、どうなるんだろうって不安な気持ちも共感できる。
もし、私があなたの立場ならば。
感染の可能性や、再ロックダウン、新生活様式での海外での暮らしと学校生活…どれを考えても、人任せにしすぎず、自分で責任を取れて、納得できると思うなら、私なら行くでしょう。
帰国後に後悔しないか、現地で何が起こったとしても誰にも何に対しても文句を言わず【自己責任】と思って納得できるか。
逆に、覚悟ができないなら、今は行かないという選択をすると思う。
留学は何歳のタイミングでもできます。
コロナで留学ができなくなる時期を経験したように、今後も一時的に無くなってしまう状況や、最悪の場合は語学学校の経営が立ち行かなくなり、留学業界に異変が起こるかもしれない。
が、年齢だけを考えると、30代、40代、50代、60代、いつのタイミングでも行けます。行っている人は沢山います。
大事なのは、その年齢で行った後にどんな人生を歩みたいか。
留学の前後の人生がちゃんと繋がるよう、しっかり計画・目標を立て&実行できるようにしてみてください。
多少計画どおりにならなくても、タイミングがずれてもOKだから。
不測の事態が起きたとしてもブレない軸を持っておく、って意味で計画と目標は必要です。
腹をくくれていれば、コロナの状況ある・なしに関わらず、ブレない軸(=計画、目標のほか信念)を持って進める人は進めるし、なければ帰国後の転職活動で路頭に迷う人は迷う。
コロナが起ころうが起こらまいが、ウィズコロナ時代の留学は、自分自身の軸がより大事なんじゃないかな。
個人的には、行ける条件が揃っているなら、ぜひ留学へ旅立って欲しいと思う。
オンラインではなく、国内でもなく、現地でないとできない経験や出会いが沢山あるから。
そこで、私ができることはなんだろう?と考えてみた。
今行けるんだから思い切って行こうぜー!と軽率に言うのは絶対違う。
むやみに、安全ですよー!と煽るのも違う。
どれも無責任だ。
今じゃない!感染がもっと収まってから行けば?てのも違う。
だって、人それぞれ人生のタイミングがあるから。
・不安な方にとっては「マルタの安心材料は、これですよ。」
・行く!と決めた方には「感染を防ぎつつ、現地で過ごすには気をつける点は、これですよ」
ちゃんと目的別に、必要な人に必要なことを届けたい、そう思いました。
留学を経験しないと、この先の人生の進路が進まない、後回しにできない事情がある人もいるでしょう。
感染するかも…現地の状況がわからないし…という不透明さだけで、留学を先延ばしにして、人生の進路が変わってしまうのは、正直もったいないし、諦めてほしくないと思う。
また、悩むだけで時間だけが過ぎ、振り返った時に「あーあ2020年、私何やってたんだろ…」と自分を悔やんで欲しくないとも思う。
せめて、どっちつかずな状況でなく「留学するならする!と決める」逆に「今は留学を断念する!(数年後に落ち着いたらする!)」と、どちらかに腹をくくれたら、ちょっと先が見えて気持ちも楽になるかもしれません。
マルタの特性を知った上で、私が知りうる情報を総合的に判断し、
・マルタ留学・マルタ旅行経験者として
・マルタ留学・旅行・情報業に携わる者として
・現地の人脈と、日本の留学エージェント・旅行会社・マルタ関連業者といった複数の方から、最新情報を得られる立場として書きました。
「今行く」あるいは「今は行かない」どちらの選択だったとしても、「決断する」という勇気ある行動につながる一助となれば幸いです。
==========目次==========
【公式の情報】
1■感染拡大防止の現在の「規制」
2■感染拡大防止の現在の「義務」
3■マルタ入国後・日本帰国後の現在の措置
【私的な見解】
4■「今行くべき?」留学を迷う方へ 感染者数グラフから伝えたいこと
5■感染予防のためにマルタ滞在で気をつけること
<学校><滞在先><移動><買い物><観光・アクティビティ><旅行>
6■新生活様式に則したマルタ留学・旅行用持ち物
7■最後に:ウィズコロナの留学を実現・成功させるための9箇条
8■おまけ:ウィズコロナの留学、私ならどうするか
======================
まず<公式の情報>から
1■感染拡大防止の現在の「規制」
マルタでは現在、以下の制定内容を守らなければなりません。
8/24制定
・公共場所でマスクまたはバイザー未着用者に罰金€100
8/17制定
・バーとクラブでの飲食はテーブル着席
・船上パーティー禁止
・15名以上の集団行動禁止
・公共場所でのマスク着用義務化
8/10制定
・公共交通機関(バス)、ゴゾ島フェリーとチルケッワ港とイムジャール港、マルタ国際空港、小売店でマスク未着用者に罰金€100
2■感染拡大防止の現在の「義務」
ここで書く「義務」は、1に記載した政府制定の「規制」ではなく、各機関が定めたものです。
よって罰金等はありませんが、たとえ遵守しない人がいたとしても、ご自身の感染予防のためにルールを守りましょう。
<語学学校>
・授業中、生徒と教師はマスクまたはバイザー着用が必須
<観光施設・文化施設>
・施設によりマスクorバイザー着用のルールなどがある場所も。各施設が定めた内容に従いましょう。
WEBサイトで最新情報をチェック、またはWEB未反映のものもあるので、現地で指示された内容に従う。
例)聖ヨハネ大聖堂(ヴァレッタ)…入場時に検温、マスクまたはバイザー着用、グループ入場は15人以下、館内公衆トイレ使用不可
3■マルタ入国後・日本帰国後の現在の措置
<マルタ入国後>
①14日間の自主隔離なし
②入国の際に自己申告書の提出必須(機内で配布)
③空港到着者全員に体温スクリーニング検査あり。37.2℃を超える場合、公衆衛生担当者による面談および退出要請の可能性あり
④マルタ空港内とバス待機所ではマスクまたはバイザー着用義務あり
※空港内のルールは、マルタ国際空港のWEBサイトを確認
<日本帰国後>
まず、ざっくり解説します。
マルタから日本へ入国した人「全員」、
①空港到着後、PCR検査必須!
②検査結果出るまで(約1〜3時間。場合により翌日)、空港内or指定場所で待機
③陽性でも陰性でも14日間待機あり!(陽性者は指定施設、陰性者は自宅or自身で確保したホテル等)
④空港から14日間待機の滞在場所まで公共交通機関使っちゃダメよ!
⑤滞在場所と移動手段を検疫所に登録してね!
です。上記は私が要約した内容です。
以下に、日本の厚生労働省WEBサイト「水際対策の抜本的強化に関するQ&A」をそのまま転載しますので、詳細をご確認ください。
※随時更新のため、都度最新情報をチェック。
==============
全ての国・地域から入国される全ての方には、入国の前後で以下の対応をお願いします。
□検疫所長が指定する場所(自宅など)で入国の次の日から起算して14 日間待機する滞在場所を確保すること
□到着する空港等から、その滞在場所まで公共通機関を使用せずに移動する手段を確保すること
□入国後に待機する滞在場所と、空港等から移動する手段を検疫所に登録すること
加えて、入国した日の過去14日以内に入管法に基づく『入国拒否対象地域(※1)』に滞在歴のある方については、以下のことをお願いしています。
□新型コロナウイルスの検査を受けること
□検査結果が出るまで、原則、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で、待機すること(当面の間、福岡空港は除外)
*到着から検査結果判明まで1~3時間程度ですが、再検査をするなど状況によっては到着の翌日に判明する場合があり、その後、入国の手続きになります。
なお、検疫における新型コロナウイルスの検査結果が陰性でも、入国の次の日から起算して14日間は、ご自身で確保した滞在場所で待機することが要請され、保健所等による健康確認の対象となります。
==============
※1は、マルタを含みます。
成田・羽田・関西各空港の検疫手続きは、こちらをご確認ください。
・成田空港から入国する際の検疫手続について
・羽田空港における入国時の検疫手続きについて
・関西空港にご到着される皆さまへ ~お知らせとお願い~
以上、ここまでが【公式の情報】です。
以下からは、私の考察からの【私的な見解】です。
私はコロナの専門家ではありませんし、このような不透明な状況で「絶対」はありませんし、保証は出来ません。
よって、参考になさる場合は【自己責任】でお願いします。
「林さんが書いてたから留学行ったのに、コロナ感染ったやんかー」言われても、それは正直責任を持てません。
留学の決断は、コロナであろうがなかろうが、ご自身で行うものです。
あくまで参考情報として書きました。
合わせて、信頼できる留学エージェントさんと相談しながら、最新情報を確認して進めてください。
4■「今行くべき?」留学を迷う方へ 感染者数グラフから読み取れること
マルタに今行って大丈夫? 感染しない? 勉強ちゃんと取り組めるの? 友達できるかな?
要は「安全に留学できること」と「ビフォーコロナと変わらない留学経験を極力体験できるか」がまず最大の心配事でしょうか。
1つまずお伝えしたいことは、
マルタでも、日本で過ごすのと変わらない
ということ。
だって、今もマルタで生活している人たちがいるから。
誰もが解決策がまだ分からない未知のウイルスと共存しながら、生活をしないといけない仕事もしないといけない、世界中が「新様式」の世の中となりました。
どの国の人も、感染予防をしながら暮らしています。よって、マルタも然りです。
ということは、日本で気をつけているのと同じく(または慣れない他国なのでそれ以上に気をつけて)、マルタでも感染予防の行動をとって過ごせばよいということです。
現在のマルタの安心材料としては、
★感染者数と死者数の少なさ
が挙げられるのではないでしょうか。
空港が再開した7/1から一昨日9/7までの、マルタのコロナ陽性患者数と死者数をグラフにしましたのでご覧ください。
データ元:health.gov.mt(マルタ政府WEBサイト)より作成
※グラフが途切れている日はデータなし
7/15に入国緩和した10日後から、感染者数は8/19のピーク699人まで増加。
通常ならバカンスシーズン(7月〜9月)真っ盛りのマルタですから。
旅行や留学を目的に渡航する人たちと、渡航者を受け入れたいマルタの人たちと、また夏の気分や自粛後の開放感?も相まって、季節的に増えるフィースト(教会でのお祭り)やパーティーでクラスターが発生する件が増えました。
しかし、8/10にマスク未着用者罰金を制定の11日後、8/21から感染者は減少。
続いて、8/19の新規制、8/25の新たな罰金制定の効果が出てか、減少の一途を辿っています。
マルタを知る者として、次に安心材料に挙げられることは、
★マルタは政府の動き・民意の反映が早い
★意外に真面目な国民性。施策に対する真摯な取組で効果も早い(※注:時間や約束にルーズ、といった面の国民性は除きます…苦笑)
先程もグラフから読み取って書いた通り、7/1に空港再開→7/15に入国緩和から10日後から感染が再拡大しましたが、政府の素早い判断により、マスクorバイザーの義務化と罰金制定といった感染拡大防止策が取られ、その成果が出て現在は感染者は減少傾向となり落ち着いてきました。
こういった点は、小さな国だからこそ小回りが聞いて判断が早く進められる!といったメリットもあると思います。(日本はホント見習って欲しい)
そして、現在のマルタはバカンスシーズン真っ盛りで、6月までの自粛からの開放感も伴い、イエーイ遊ぶぜー!海ー!とはじけるマルタ人も多いですが、基本的には、自粛中は政府が決めたルールを粛々と守る真面目な一面もあり、ステイホームと感染対策に努めなんと感染者数「3人」まで減らしたんですよ。0人まであと一歩だった。
そんな、普段はルーズでいい加減だが、やる時はやる!やれば出来る子!なマルタ人は、今後いざ再ロックダウンや再感染拡大になったとしても、危機感からきちんとルールを守る人が基本的には多い。
その点は、滞在時にマルタ人と接するであろう(特にホームステイを考える)留学生にとっては安心なのではと思います。
逆に。今後気になる点を挙げておきます。
★マルタに居るのはマルタ人だけではない。海外からの渡航者が多い
真面目なマルタ人以外「も」多くマルタにはいる、と考えると、衛生的な倫理観の違いがあると考えて、他人の行動に引きずられず、自分の行動を律する(感染拡大防止に努める)必要があります。
元々欧州からの渡航者・移住者は多い国ですし。
現在の感染者減少が続けば、低め安定or感染者0人で生活できる環境となる可能性もありうる。(あくまでも可能性)
ということは、今後も外国からの渡航者は変わらず増えるでしょう。
なぜなら、他国に比べて感染者数が少いかつ、留学・旅行の門戸が開かれている国へ人は流れるから。
日本で、沖縄などの離島や感染者数が少ない観光地に人が流れていくのと同じ現象です。
その点では、感染対策により努めなくてはなりません。
★寒い冬は、夏より換気が不十分になる可能性。通常のインフルエンザ、風邪は例年冬に蔓延
マルタは年中暖かいんですよね?なんて、誤解されている方がたまにいらっしゃるので、誤解を解いておきます。
冬は、日本と変わらず普通に寒いです。
11月終わり〜2月(3月も薄手のコートはいる)は、冬で防寒着がいる、と考えておきましょう。
よって気をつけるべき点は、寒いマルタでの留学、体調管理に気をつける、屋外・屋内ともに暖かい格好で過ごすなど、免疫力を落とさない生活を心掛ける必要がある、ということ。
また、マルタでもコロナではない通常のインフルエンザが、毎年冬に流行ります。
予防接種を日本で予め受けておく、など対策をしておいた方がよいかもです。
5■感染予防のためにマルタ滞在で気をつけること
各項目別に記しますね。
<語学学校>
・授業ではマスクorバイザーは着用義務
もし今後、義務がなくなったとしても、しばらくは予防のために持参&着用を心がけたいですね。
・トイレ用に除菌シート持参
これは義務でもルールでもないです。私なら、という観点から便座を使用する前に除菌シートを使いたい、という意味で書きました。
理由は、日本の公衆トイレのように、便座用アルコール除菌液が設置されている所はほぼないからです。
マルタは、本当に多くの多国籍の人たちが滞在・移住する国。よって、色んな国の人達が要るということは、衛生についての価値観や倫理観も様々。
衛生については、自分自身で予防するしかないので、気になる方は持参しましょう。
・休憩時間は教室内を換気または外で過ごす
夏(10月ぐらいまで)は暑くクーラーを使用することが多い教室。換気のため窓を開けられるかは、その学校のルールや教室の作りによると思います。
換気をできるならしたほうがよい。(語学学校の休憩時間は30分と長い)
換気できない場合は、建物の外に出て、空気の流れのよい所や蜜でない所で過ごすのがよいと思います。
私が夏に留学した時は、ハイシーズンで休憩時間になると学校の周りや校内のカフェは人・人・人で混雑でしたが、今はコロナで人の多さはそこまでMAX時ではないようです。
<滞在先>
・ホームステイの場合
義務ではありませんが、ホストによってはPCR検査結果の陰性証明書を希望される方もいらっしゃいます。しかし義務でも強制でもなく、あくまでも不安を解消するためホストの個人的希望からです。
やはり受け入れる側としても、ご自身や家族、周りの人々への感染予防に努めたいですしね。
これについては、証明書が必要な場合があるのか?留学エージェントさんに事前に相談・確認しましょう。ホストがどうしても欲しいという場合は応じる必要があるかもしれません。
・アパート・寮の場合
どの部屋を共用するのか確認し、自分が他人と一緒に共用する生活で感染予防できるかを検討してから滞在先を決めましょう。
一人部屋、二人部屋、複数人部屋…人数に関わらず部屋の作りによっても予防策は変わってきます。
部屋の作りはだいたい、ベッドルーム・キッチン・バス&トイレ・リビングルーム・ベランダです。
▼一人部屋
上記どれもが自分だけが使用するため、他人が入らない限り除菌などの必要はないでしょう。
が、清掃業者が出入りすることはあるので、必要な時に気になる方は除菌をするのでよいかと。
▼二人部屋、複数人部屋
部屋の作りは様々です。二人部屋だけど、バス&トイレは別々など。
ベッドルーム:専用または同室でベッド別
キッチン:共用(もちろん調理器具、お皿、冷蔵庫等も共用)
バス&トイレ:専用または共用
リビングルーム:共用
ベランダ:共用または無し
よって、最低でも「キッチン」「リビングルーム」は共用になる所が多いです。
私なら…の意見としては、今のコロナの状況なら一人部屋を選択します。
理由は、友達を作るとう観点からは少し寂しいですが、それよりも健康優先です。
感染しては元も子もない、勉強どころではありません。
友達は、語学学校でも作れます。
ルームメイトが、日本人と同等の衛生的な倫理観を持つ人ならまだよいですが、色んな国の色んな価値観の方がいますから。
同じ日本人でも「コロナなんて風邪じゃない、大丈夫だよ〜」と気にしない人もいれば、マスクにバイザー、密な場所は避けて除菌除菌…という気にする人もいますよね。
よって他国ともなれば、倫理観の幅も広いわけです。
「お互い予防しようね!」と気をつけてくれるルームメイトならいいですが。
例えば、コロナを気にせず密なクラブに遊びに行き、多数の人と接触して、手洗いもうがいもせず同じ部屋に帰宅する子がルームメイトだとしたら…
私は怖くて一緒に生活できません!!
こういうときは、最高な状況を夢見て楽観視するのではなく、最悪な場合を想定して予防する方がよいと思います。
<移動>
・公共交通機関(バス)
現金の場合は、バスチケットとお釣りの受け渡しが発生します。できるだけ非接触で対応できるよう、現金ではなく「バスカード」の利用をお勧めします。
バスカードの種類と購入方法は、私の本『新版 まるごとマルタのガイドブック』にも掲載しています。
回数券もあれば、学生用カードもあります。
学生用カードについては、日本滞在時から申請・郵送してもらえますので、時間がある方は、出発前に余裕を持って作っておくとよいでしょう。
ただし、コロナの影響で海外の郵便物に遅延がある場合もありますから、心配な場合と、長期滞在で時間のある方は、現地で作るのでもよいでしょう。
マルタのバスMalta Public Transport のWEBサイトを参考に。
<観光・アクティビティ>
マルタは蜜になる年間イベントが多い。夏はお祭り、秋も季節イベント、冬はクリスマス…と。
エンターテイメントが少ないマルタですから、こうしたイベントごとにこぞって出かけて楽しむのがマルタ国民。
今年はコロナで中止がすでに決まっているイベントもありますが。
感染予防のために、大人数のイベントには行かない、という選択肢がベター(すでにパーティイベントや、フィーストでクラスターが発生し、そのうち語学学校の生徒が含まれていた事例がありますから)
もし行かれる方は、自己責任・短時間で済ます・マスク必須・うがい手洗い必須、で細心の注意を払って行かれて下さい。
私ならば…今年は行きません。こうしたマルタのイベントは、人が触れ合うほどの蜜になりますから。
マルタは、自然の観光地がたくさんあります。海・神殿・庭園・景色の美しい景勝地など。
不安になりながら人混みで過ごすよりも、蜜にならないオープンエアな場所で、観光は充分楽しめますよ。
また、マルタの良い点は、レストランやカフェもオープンエアな場所が多いこと。
屋内より、屋外や海の見えるテラス席、道路や階段にテーブルを並べて食事をできる場所が元々多い。
これは蜜を避けて外食をするには、東京よりかは全然環境が良いように思う。
感染を怖がりすぎず、よく言う「正しく恐れて」せっかくなので外でも食事や観光を楽しみましょう。
留学生活と英語の勉強は、学校や滞在先だけで行うものではありません。
24時間すべてが留学生活です。安全かつ有意義に過ごして!
<旅行>
マルタ留学の醍醐味の一つであった近隣諸国への海外旅行。
このご時世だとまだまだ難しいのが非常に残念です。でも今は仕方ないと控えてマルタ国内で過ごすのがベター。
理由は、旅行途中にその国で感染拡大する、あるいは急にロックダウンが始まる、食料品などの買い占めが始まる、など起きたら対応できますか?英語で全て自分で対処できますか?そういったことも考えて、安全策を取る方がいいと思います。
私なら、今はマルタからの海外旅行は控えるかな。予防の観点からも。
どうしても旅行気分を味わいたいなら、ゴゾ島に何泊かして、マルタ内で小旅行を楽しみましょう!
ゴゾ島を侮るなかれ。マルタでの宿泊とはまた違った、よりゆったりした癒やしの時間が過ごせて、ワタシ的には超超お勧めです。
<買い物>
バス同様、非接触で支払いを済ませるのがベター。
クレジットカードを用意していきましょう。
1種類だとお店によって使えない種類があることを考慮し、VISA、Master、AMEXなど別種類が複数あると困らないでしょう。
またマルタのレジは長い・遅い・待ち時間かかる場合もある!
なぜなら、マルタ人は家族が多い・食べる量が多い・一気に買いだめする、カゴいっぱいに大量買いするためと、マルタ人スタッフのレジ打ちが遅い!笑(効率とか考えませんから。常にマイペース!)
マスクは罰金があるので必須ですが、スーパー内に長時間滞在するかもしれないので、帰宅後は必ずうがい・手洗いを、気になる方は帰宅後に購入品を除菌シートで拭くなどもしてね。
6■新生活様式に則したマルタ留学・旅行の持ち物
留学生活に必要な持ち物に、感染予防グッズがマストなご時世となりました。
以下は、留学エージェントさん・旅行会社さん・現地在住者の方、みなさん揃って「マストで持参するもの」として挙げられます。
①マスク(必要な人はバイザーも)
②うがい薬
③除菌シート
④除菌アルコールジェル・スプレー
⑤検温用体温計
私なら、念の為バイザーも持っていくかな。
元々ヨーロッパの人たちは、マスクする習慣がないし慣れていないから。
私の知り合いなんて「こんなマスクあったら鬱陶しくて喋れんわ!!」とイライラしてマスク外して叩きつけてましたから。
罰金制定前は「義務」と謳われていたバスやフェリーで実際に付けている人はほぼいなかったほど。
だから自分で防ぐしかない。
楽天やAmazonで、あまり大げさでない色んなタイプのバイザーありますよ。
マスクにひっかけて使うものとか。
私なら、特に飛行機の中ではマスクとバイザーを併用して防ぎたい。例え息苦しくても。むしろ喉が保湿されてよいのでは!?とも思う…。
7■最後に。ウィズコロナのマルタ留学を実現・成功させるためのアドバイス9箇条
こんな時期だけど「思い切ってマルタ留学してよかった!」と帰国後に思ってもらいたいから。
安全・楽しく・有意義なマルタ留学生活となるよう、最後にアドバイス9箇条をお伝えしますね!
<留学前>
①「もしもの時」に備えた仮想シナリオを複数作っておこう
コロナの影響は、今後またどうなるか誰にもわかりません。
万が一の事態が起こった時を想定してのプランA・B・C…を計画しておくことをお勧めします。
例えば、
プランA:現地で感染拡大した場合どうするか→即帰国・しばらく待機して状況により帰国・状況に関わらず滞在継続
プランB:現地でロックダウンした場合どうするか→上記同様の選択肢プラス、食料品確保できるか、感染防止グッズの確保は大丈夫かなども検討。
プランC:マルタ―日本を渡航中、経由地でロックダウンor空港が閉鎖された場合どうするか→・・・
プランD:学校の先生やクラスメイト、滞在先のルームメイト、ホームステイ先の家族が感染した場合どうするか→・・・
プランE:自分が感染した場合どうするか→・・・
まさか…と思うような事が起きなくもない。だってコロナがそうだったんだから。
考え得る様々な状況を書き出し、自分の選択基準を事前に作っておきましょう。
要は、他人の力を上手に借りつつも、まずは、人任せ・エージェントに任せっきりにせず、自己責任でも対策・解決できる心構えをもっておきましょうね、ということです。
「何かが起きてから考える」では遅い。
これは、コロナで緊急帰国した子たちは、痛いほどよく分かっているのではと思います。
パニックを起こして慣れない異国の地で冷静に判断できない可能性があります。
行くまでの準備期間に、自分で想定して、何かが起きた時の指針と心構えを決めておきましょう。
②現地情報に強い留学エージェントさんと信頼関係を作っておく
ビフォーコロナの留学では、自分で語学学校や滞在先を手配して、なんてセルフ手配の留学もできました。今もしようと思ったらできますが、リスクが高いように思います。
何かが起きた時に相談出来る人、緊急連絡できる先があるのとないのとでは大きな違いが出るでしょう。
よって、このご時世なら、しっかりした信頼できる留学エージェントさんを選び手配を申し込むのが賢明な選択。
さらに、現地にサポートスタッフがいる、または、サポートスタッフがおらずとも現地との強い情報パイプを持っている、そんな留学エージェントが良いと思います。
今はマルタ留学を扱うエージェントさんが増えたので、複数色んな所と相談して比較し、自分が信頼できる!と思ったエージェントさんに依頼しましょう。
そして、大事なことは、エージェントさんに「おんぶにだっこ」にならないこと。
そもそも留学エージェントさんが行う手配範囲の定義って、学校手配と滞在先手配の「代行」なんですよ。
お金を払ったんだから何でもサポートするのがエージェントでしょ!って考えは大間違い。
お金は、「語学学校」と「滞在先」の手配料を払っているだけですから。
サポートの有無や有料・無料は各社により異なりますが、基本的には厚意で行なってくれています。
留学自体が、1から100までとは言いませんが、現地で問題が起きた時はまずは自分で解決する(よう努力する)が大前提です。
それによって、海外でしかできない体験と語学力アップにつながり、価値観のアップデートや人間としての成長までつながる=留学に行ってよかったな、となるのです。
最初から留学エージェントに頼りっきり、人任せ、は成長する機会を自分で放棄するようなもの。
コロナで緊急事態となった場合は、命に関わることなので頼るなとは申しませんが、上手に「自分がまず解決に対して動くこと」「次に、自分で解決できない場合はエージェントさんに相談すること」というように、順番を間違えないことと、他力本願で頼りっぱなしではなく、信頼できる「パートナー」として、行く前からきちんと信頼関係を築いていれば、いざという時も良好にサポートしてもらえるのではないでしょうか。
③申込み前に、キャンセルポリシー(返金・時期・条件)をきちんと確認
あとで泣き寝入りしない自分になろう。
細かく大量に書かれた規約や約款って、留学に限らず(スマホやプロバイダーの契約などなど…)読み飛ばすことって多々ありますよね。
しかし、コロナで緊急帰国や直前キャンセルになった子たちを見ていたら…ほんと可哀想に思う状況の子が多い。
返金一切不可、留学再開するなら今年中まで(しかし、長期滞在だった子は、シェンゲン協定により即マルタへ入国できず、3ヶ月経過しないと入国できない状況…!)など。
あとで「聞いてなかった」なんて弱音吐かず、自己責任で解決できる、そんな留学をして、語学力アップだけでなく人間的にも成長できる人になろうね。
④SNSの留学生の情報「だけ」を鵜呑みにしない。多方面から情報収集を
今はSNSで情報が手軽に得られる便利な時代。
SNS「も」上手に活用しつつ、多面的から情報収集して、広い視野で情報&状況を判断しましょう。
留学生からの生情報はまさにライブであり、とってもとってもありがたい。
しかしながらそれだけに頼るのは危うい。
なぜなら、留学生は基本、1語学学校のみの情報であり、あたかもそれが「マルタ全体で起きている」かのように、聞こえてしまう時があるから。
実際に現地の人に「今こんな状況なの?」と確認してみると、街全体、島全体、国全体で考えると、「そうでもないよ」的な返事が返ってくることが多い。
人伝いに情報だけが独り歩きして、不安や恐怖を煽るあるいは、安易な安心感が広がってしまうのはとても危険。
複数の情報を拾い、1つの情報だけで判断しないことが大事です。
複数の留学生の生の情報も参考にしつつ、②で書いたような信頼できる留学エージェントさんの情報も確認しつつ、冷静に判断しましょう。
⑤マルタのみでなく、飛行機の経由地や、旅に行く際は現地の最新情報を得られるようにしておく
経由地でロックダウン、空港閉鎖、なんて可能性もゼロではありません。
情報収集は怠り無く!
マルタに関しては、3月に感染拡大した期間は、こちらのFBで、現地在住者の方からの最速情報と、留学エージェントマルタマルタドットコムさんが現地の公的機関に確認済の確実な情報をアップするように体制になっていました。
▼気になる方は、グループをフォローしておくと今後心強いと思います。
FBグループ:マルタ島が大好きな人達のページ
私がお世話になっているクライアントさんで、宣伝のようで恐縮ですが、とても見やすくまとめられているのと、随時更新されているため、最新情報を得るならとても安心です。
▼マルタの「コロナ状況」と「語学学校の情報」を時系列で掲載されているのでわかりやすい
マルタ専門留学エージェント:マルタマルタドットコムさん
→【随時更新】新型コロナウイルスのマルタ島の対策について
→【随時更新】マルタ留学 新型コロナ後の再開について
▼マルタ以外の留学も扱っているため、他国情報も一緒に得たい方にはとても便利
留学ワールドDEOW
→【随時更新】新型コロナウイルスへの各国の状況・渡航再開情報
<留学中>
⑥現地で、他人の行動に流されない
語学学校は、色んな国の生徒がいます。お国が違えば、価値観も大きく違う。
コロナ気にしなーい、大丈夫だよーなんて楽観視している人もいるかも。
そして、異国の地にポーンと一人放り出されたようで、心細くなることも。
友達を作りたいがために、流されて感染予防を怠った、なんて事がないよう、自分のペースやスタンスを保って行動しましょうね。
⑦日本・マルタ、両国で連絡&相談できる人を確保
家族、友人、留学エージェント、緊急時に連絡できる手段を確保してから出発しましょう。
また、現地でも、すぐに助けを求められる・相談できる人がいると安心です。
現地で情報共有できる友達(日本人でも外国人でも)を作って、連絡先を交換しておこう。
そのために、連絡ツールのアプリも渡航前にダウンロードしておこう!
外国人→Instagram、Facebook、WhatsAPPが主流です。
日本人→上記以外に、LINE、Twitterも。
⑧免疫力を高める生活を。冬時期の留学は、防寒対策・風邪対策も
これは、4■「今行くべき?」留学を迷う方へ 感染者数グラフから伝えたいことでも書きましたので、再度読んでおいてね。
異国の地での生活は、食生活が変わります。よって、栄養バランスが変わるor偏るため、体調を崩す方もいらっしゃいます。
私の知っている中には、栄養バランスの崩れから、倒れて救急車で運ばれた子もいます。
節約も心がけたい方もいるかもですが、あまりケチケチならずに栄養バランスに気をつけた食事をね。体調管理に気をつけて過ごして下さい。
⑨留学の目標を忘れない。現地で辛くなったら思い出そう
これは「まず初めに」でも書きました。
コロナも心配だけど、まず自分軸をしっかりもって、自分のペースを大事にして過ごそうね!
以下のおまけも、よかったら合わせて読んでください。
8■おまけ:ウィズコロナの留学、私ならどうするか
「今、行くべきか」に対して、私が同じ立場だったらどうするだろう?を考えました。
恐らく、いま自分が置かれている状況で決断は変わってくると思います。
●すでに留学を決断。仕事を辞めることにも迷いはない場合
私なら多分、留学に行くと思います。コロナの心配はあったとしても。
理由は、人生の順番として、まず留学を経験したい。
その上で、次の人生のステップに進みたい、と考えているならば、留学という経験をステップの上で外せないと思うからです。
同じ考えの方に向けて、あとは「マルタが安全かどうか」だけが問題ならば、安心材料と的確な現状が分かればよいと思う。ので、この記事でそういった情報を色々書いています。参考にして下さい。
●留学自体を迷っている。仕事を辞めることも躊躇している場合
私なら、今は行かないという選択の可能性の方が高いです。
理由は、迷いながら決断することは大概うまく行かないという持論と、現地で不安と迷いを抱えたままだと単純に楽しめないのでは?ということから。
コロナが収まってから、というよりは、コロナがあったとしても「自分自身がコロナも含めて納得した状態で行ける」と思える時期まで、決断を先送りするでしょう。それまでは、日本で英語の勉強を続ければいい、と今できることに集中します。
留学の門戸が開かれている今、感染リスクや再ロックダウンしたらどうしよう?など心配事もありますが、気をつけて過ごし、羽目を外しなければよいのでは、と個人的には思います。
もちろん、帰国後の就職の不安はある。
しかし、8年前に37歳で留学し、帰国後38歳になって転職活動で40社以上受け、やっとこさ数社受かって元々苦労した経験から、
私が言えるのは、コロナがあろうがなかろうが、留学後の苦労は多かれ少なかれする、ということ。
先にも書いたとおり、覚悟して・納得して・腹をくくれて決断できているかどうかが大事であり、コロナの状況ある・なしに関わらず、帰国後の転職活動で路頭に迷う人は迷うし、ブレずに目標持って進める人は進められる。
ビフォーコロナ時代に、突然のウイルス蔓延で、自分の力だけではどうにもならない状況に止む無く翻弄された留学ではなく、これからウィズコロナ時代に留学する場合は「帰国後こうなるならば、留学なんて行くんじゃなかった…」ともし後悔するのであれば、それはコロナのせいではないのかもよ?
【留学中に、どれだけ語学力アップのために努力し結果を出したか】
【何のために留学したか、自分が掲げた目標に対して自己鍛錬できたか】
は、ビフォーコロナでも変わらないこと。
ウィズコロナではさらに、
【コロナの影響を考えた現地での感染対策・帰国後の進路への取り組み】
をプラスして考えて行動する必要があるだけのこと。
帰国後に「やっぱりあの時、マルタ留学に行ってよかった!」と思えるよう、あらゆる準備・心構え・安心材料と目標を用意して、思い描く人生に向かっていけますよう、マルタ留学を希望する方へ、そして現在マルタ留学で頑張っている留学生の方へ、心からの応援を送ります。