ズンズンチャン!ズンズンチャン!…
ウィーウィルウィーウィルロックユー!!

映画『ボヘミアン・ラプソディ』が2018年冬に公開され世界的にヒット、マルタも例外なくロングランで公開されており、クイーンの音楽もよく耳にした。が、まさか病室で大音量で聞くとは!!

続いて、クイーンの曲に負けじと、イタリアの音楽カンツォーネが流れ出す。

さらにかぶせて、Bay Radio(89.7)のラジオからマルタ語の軽快なおしゃべりが聞こえてくる。

極めつけに、同室4人部屋で常にいきり立っているおばちゃんが、独り言で文句をぶちぶち怒鳴り散らす。(全てマルタ語だから詳しくはわからないが、入院に関する不満、家族がなかなか見舞いに来ないことへの不満を独り言や、看護師さんにぶち曲げてるっぽい。)

同室から、そして通路を挟んで別の同室からと、四方八方から声や音が聞こえてやまないマルタの病室。在住者の方から「マーテルデイ病院は動物園だよ!」と言われた所以が分かった。

在住者の方とも完全同意したのですが、マルタ人に「雑音」「騒音」という概念は無いようです。

うるさいから音を小さくする、ではなく自分が聞きたいものが聞こえないなら自分が音をデカくする。だからといって、他人に向かって「うるさい!」との文句は言わない。

だからそれぞれが声や音の音量を上げ、総ボリュームがすごい…

そんな病室内で過ごす、病院生活4日目。

 

 

■手術前のシャワー


5:00 体調チェックの巡回が始まり、叩き起こされる。
感染症予防の薬と、痛み止めも管から投与され、折れていない方の左手は、針を刺しっぱなしでボロボロ。疲れて爆睡の二度寝。

1日5度は行われる英語での体調チェックで、最初は何を言っているのか医療専門用語の英語が全っっっく理解できなかったが、毎回こちらも聞き返していくうちに理解できるようになってきた。

infectionは感染ね、というように、自分の中になかった新たな単語が入ってきた。入院生活は、ある意味よい英語レッスンの機会にもなった。

 

7:00 本日の手術前に、体を清潔に洗うためトイレ&シャワールームへ。

昨日洗ってくれたベテラン看護師さんではなく、初めてこの病棟に来るという新人研修生っぽい女の子。

バスルームの場所も分からず、動作全てにおいてオロオロ。昨日ベテランさんに洗われて、勝手が分かっておいてよかった。私が逆に指示を出して洗ってもらった。

 

■手術、二度目の延期決定

 

昨晩23:00におにぎりを頬張り、手術を控えて絶食前最後の食事を摂った。それから空腹のまま、新しい病院服に着替え、手術室に連れて行かれるのを待っていた。

8:30 ドクターが数人の男性研修医を連れてやってくる。来るやいなや、

「手術は明日朝に延期!」

「またかよ!」とツッコミたくなった。これで二度目の延期である。

「いい加減フィックスして」とドクターに頼む。

しかしここは海外、しかもマルタ。想定内過ぎて、「Many car accidents happed…」そりゃ毎日たくさんの交通事故が起きて、その人達が優先されるのは知ってるけどさー、言い訳をこれ以上聞く気も失せる。

ここは奥の手を使おう。でないと、毎日起きる交通事故が止むのを待っていたら、一生手術を受けられずマルタ病院生活が続く。(マルタに長くいるのはよいが、この病院生活で長く滞在は辛い)

その奥の手とは…友人でもあるマルタ日本在外大使のアンドレだ。

手術が再延期になったこと、どうにか手術が予定通りに行われるよう、ぶっちゃけ政治の力でお願いしてくれ!でないと日本に帰国できない、帰国便の日が迫っている、てゆうか利き腕が未だに折れたままなんだけどー!!と伝えた。

「とりあえず明日病院に見舞いに行く」と言われる。

「いや、見舞いに来なくてもいいから手術日をフィックスさせてくれ」と懇願。

せっかく体を洗ったのに。しかも、手術だからと毎日毎晩絶食となり、深夜から水も飲まず過ごす。夏にクーラーで乾燥した部屋で一晩寝て、朝起きても水を飲めないのは結構辛かった。

 

■マーテルデイ病院、6/24の病院食

 

▼朝ごはん
チーズサンドウィッチ
チョコレートケーキ
ヨーグルト
牛乳

手術予定だったため、私には朝食が配られなかったが、結局延期となり「お腹すいたから朝食食べたい」とお願いしに行く。

マーテル・デイ病院,マルタ

病棟の中で一番フレンドリーな看護師のおいちゃんが、キッチンでサンドイッチを作ってくれた。

「患者さんからもらったチョコレートケーキいる?」と言われ、ケーキも切り分けてくれた。

「冷蔵庫に入っているもの、好きにとっていいよー」と言われ、いつも飲み物は紅茶かコーヒーかしか配られないが、便秘解消のため牛乳を頂く。

Patients患者用とStaffスタッフ用に分けられた冷蔵庫を発見。簡単な調理器具もあり、患者も使っていいのを初めて知った。

 

▼昼ごはん

マッシュポテト
カリフラワー、ブロッコリー、人参のスチーム
オリーブとツナのショートパスタトマトソース
ヨーグルト
パン
マーテル・デイ病院の食事,マルタ
11:45 昼食
この日の昼食は、前日に選ばせてくれて、ずっと食べていなかった魚料理をリクエスト。本日2個目のヨーグルトを食べやっと便秘解消。

マルタの伝統漁船ルッツが描かれてる!可愛い!

マーテル・デイ病院の食事,マルタ

▼夜ごはん
ベーコンのピザ
ミネストローネ
パン
ティー

マーテル・デイ病院の食事,マルタ

ツイッターにアップして一番反響が大きかったマルタの病院食。

ピザ、ミネストローネ、パン…ぜんぶ炭水化物!!

マルタ人友人に、この病院食内容を伝えると「カヨコすまない、マルタ人にとってミネストローネは野菜なんだ。」と。「そりゃ野菜入っているけどさ、野菜よりパスタの量のが多いやん。」というと、マルタ人にとっては充分野菜を摂っている認識だそう。むしろ付け合せのポテトで「充分野菜を摂った!」という感覚。

私、子供時代は大阪で育ったので、お好み焼きとご飯の炭水化物セットは食べられる(むしろ好き)人なんですけど、ピザと具なしパンはなぁ〜。

この栄養の摂れなさの病院食を出すマルタってやっぱりすごい。

 

 

■在住日本人の方がお見舞い①

 

在住歴20年の宮原あき子さんと、『まるごとマルタのガイドブック』現地取材で協力頂いた谷口政弘さんがお見舞いに来てくださった。

今週6/27(土)オンラインイベントに『ヴァーチャルとりっぷマルタ』に現地から出演いただきます。お二人ともお話が面白い&海外経験豊富で知識も豊富なので、たくさん為になる情報聞けますよ〜。

マーテル・デイ病院でお見舞い,マルタ

数日入院となると、(しかも手術再々延期もありうる)必要なものがどんどん出てくる。

お願いしたものプラス、暇つぶしにとなぜかマルタにある『婦人公論』と、お菓子類を差し入れに頂いた。

マーテル・デイ病院でお見舞い,マルタ
靴下5足セット€11、パンツ5枚セット€13、おりものシート€1.99。全てマークス&スペンサーにて。 このパンツ、意外にかわいく帰国後も生理用ショーツとして活用。留学時に下着足りなくなったらこれでよいかもよ?1枚当たり€2.6、安い!かわいい!オススメ!ユニクロの半額で済みます。


入院時にかかった必要な物資は、海外傷害保険で請求できますので、必ずレシートを残しておくよう
にするといいですよ!

↑こういった、入院時に必要だった衣類、衛生品は請求OK私は衣類は靴下、パンツを、衛生品は除菌シート、おりものシートをマークス&スペンサーで買ってきて頂きました。(帰国後、海外傷害保険で請求)

食料品や食事は請求NG。なぜなら病院食がでるから。

私はこの時、マルイのエポスカード自動付帯の海外旅行傷害保険を利用。

三井住友海上火災保険の対応で、
・診察、手術、入院、帰国後の通院
・上記にかかった交通費
・入院にかかった購入品
・振替帰国便の渡航費
を、保険で全て請求できました。めちゃ助かった!

クレジットカード付帯の保険でしたが、充分でしたよ。

これがなければ100万円弱の出費ですよ!!

留学、旅行、海外行くのに保険は必須です。

 

 

■在住日本人の方がお見舞い②

 

この日は、立て続けにお見舞いに来て頂いた。

HISさんとのコラボツアー『リセット旅マルタ』でお世話になっている現地旅行会社の社長さんと、マルタ人スタッフの方。

マルタで花屋さんってあまり見たことがない、しかも暑く気温が高い日が多いマルタでは年中美しく育てるのは難しい。「こんな立派な花が売っているんですか?」と聞くと、ウェディングなどで使用するから、ほとんどオランダから輸入されているそう。さすがウェディングも手配する旅行会社さん!!


マルタ人スタッフの人とFBでつながっており、私がFBで投稿したケガ写真を見て、社長さんとともにお見舞いに来てくださった。

来訪を知らなかったので、まさかのお見舞いに驚いた。なによりもこんな立派な花束を持って来てくださり嬉しい反面申し訳無さがこみ上げる。

毎週月曜更新のnoteで社長さんとの馴れ初めを書いた内容があるので、よろしければご覧ください。>>『しっくり来るまでじっくり待つ。チャンスは逃げやしない<後編>

ものすっごく心配そうな顔をしてお見舞いに来られた。授賞式の次の日になんでこんな格好でこんな所に…と。そりゃそうだ。驚かせてすみませんと恐縮。

色々な方に心配をかけてしまった。

しかし、こんなにも毎日立て続けにマルタにいる方々にお見舞いに来て頂いたことで、私がこれまで行ってきたことは、いつも間にかちゃんと人に伝わり、活動を認めて頂けていたのかな、と感じられて嬉しくもなりました。

 

 

■明日の手術に備え

 

明日こそ、三度目の正直なるか。

毎日痛み止めを飲み、折れたままの腕で過ごすだけの毎日に疲れた。

マーテル・デイ病院でお見舞い,マルタ

11:30 ニードルチェック

外来に来て以来、ずっとつけっぱなしの点滴&痛み止め用の左腕の針は、衛生を保つため針を付け替える。これがぶっとくって痛い。

「ペインキラーは必要か?」と聞かれるが「痛み止めはいいから手術の延期をいい加減しないでほしい」としつこいぐらいに懇願。

医者でなく看護師さんであったが「何で二回も延期になるの?」と質問。

「Because it’s long list.」

優先度の高い手術が必要な事故・病気が発生し、他の人たちも手術待ちだと言う。

 

 

■航空会社のキャンセル手続き

 

空き時間には、腕の状態とこの手術延期を考えると確実に行けないであろう、マルタ→サルディーニャ島のAirMaltaエアマルタのフライトをキャンセルした。

やはりフライトの予約は公式サイトが一番!と、こういったトラブル時には強く思う。
なぜなら、予約した所でしかキャンセルができないから。

私の場合はAir Maltaエアマルタ公式サイトから予約した。

公式サイトから予約すれば、他の予約サイトを経由してまどろっこしいキャンセル手続きや、いつまでも連絡が取れない事態を避けられる。
やはり公式サイトでのキャンセル手続きが一番スムーズです。

 

AirMaltaエアマルタのフライトキャンセル方法

WEBサイトのコンタクトフォーム
②Emailから customercare.airmalta@airmalta.com
③カスタマーセンターへ電話 +356-2166-2211(月〜金8:00〜20:00、土日8:00〜18:00)

いずれかからキャンセルの連絡を行う。

 

AirMaltaエアマルタ

↑この時のAirMaltaエアマルタのフライト料金:マルタ→サルディーニャ島片道€79.73(約10,000円)。一万円でイタリアに飛べるなら気軽に行くよね〜。

私は、フライトが2日後と迫っていた。

メールの返信が遅れるのはマルタでは日常茶飯事、ノーショーでペナルティ金を課せられるのはたまらない。よって、一番コンタクトが早いであろう電話で行った。

 

電話は最初はオペレーターでなく、音声ガイダンスが流れて以下の手順。
1. 英語でのガイダンスは番号2をプッシュ
2. フライト確認は1、キャンセルは2をプッシュ…
3. オペレーターが出て直接依頼

怪我のためキャンセルを伝える。

すると、

・チェックイン&搭乗前のためリファンド=払戻金あり
€10のみ手数料として差し引かれ、3〜4週間後にクレジットカードの口座で返金される。

 

よって、エアマルタはキャンセルは手数料€10必要ですが、払戻金あり!です!!(また後日キャンセルするので書きますが、LCCのEasy Jetは払戻金無しでした。)

ここまで、全て電話で手続きが終了。

もっと面倒になるかと思ったが、電話一回で終了し楽ちんでした!!

帰国後、本当に3〜4週間後に振り込まれていました。(マルタだから振り込まれないこともあるかと疑っていた。)

 

明日も手術のため、深夜から絶食。

手術延期になるのは、私が右腕以外元気すぎて、動き回っているからなのかも?と思い始める。

患者のおじいちゃんおばあちゃんとおしゃべりしたり、ヘルプが必要な患者さんの手伝いしたり(お菓子の袋を開けて欲しい、布団をかけてほしい、脚がしびれているからさすって欲しいなど、ナースコールを呼んでもなかなか来ないから、病棟で比較的若い私がなぜか走り回っている…)。

こいつ手術受けなくてもまだ大丈夫なんじゃね?と優先度を低く捉えられてしまっているのかも。

夕方から必要以上に痛み止めを要求して打ってもらったり、時折しんどそうな演技をして過ごした。

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