■骨折はNeptune=海王星の仕業?

 

朝3時に目が覚めた。

真っ暗で静かな中「さあ、やるか」とひとり気合いを入れ、退院日から3日ぶりに髪を洗った。

病院では、軽くさわさわと洗われただけ、根元のベトベト感と臭いが否めない。

 

数時間前に体と顔を洗ったが、左手のみの作業に疲れて洗髪せず就寝。

一度だけではしっかり洗えた気がせず、二度洗いし洗髪だけで30分かかった。

痛み止めを飲んで再度眠る。

私が寝泊まりさせてもらっているマルタ人ホスト宅1階。窓を開けると中庭に、海の神・ネプチューン(=ポセイドン)の壁掛け。

典型的なマルタの住宅で、中庭は四角い筒のような形になっており、空が仰げる。よって、直射日光ではない日差しが程よく入り、風も抜け、マルタの暑さを自然にしのげる機能的な設計となっている。

 

この4ヶ月後の2019年10月に、ロンドンにあるタロットや占いグッズを扱うお店The Astorology shopへ行き、生年月日と生誕場所から導く自分のホロスコープを出してもらった。

書かれていた内容に「海王星が逆行するこの時期、ケガ特に骨折に注意」と書かれてあったのを見てぞっとした。

読んだ時に思い浮かべたのは、このネプチューン。ネプチューン=ポセイドンは、惑星の海王星も意味する。

こじつけかもしれないが、このケガは起こるべくした起こり、一旦立ち止まってたまにはマルタで静かに過ごせ、とのメッセージだったのかも?と意味をもたせて考えてしまう。

 

▼The Astrology Shop


78 Neal St, West End, London WC2H 9PA イギリス

 

 

■マルタの洗濯は色分けが重要

 

8:00 洗濯をしに来たホストに起こされる。

1階の部屋奥に洗濯機と物干し場があり、洗濯するには私の部屋を必ず通り抜けなければならない。


「今日は白と薄い色の服の洗濯日よ。」

自分が着た衣類から、白と薄い色のものだけを集めて袋に詰め、ホストに渡した。

 

マルタ(に限らず海外)の洗濯機は、色移りが激しい。留学時代、着たものぜんぶを詰め込み洗濯したところ、見事に全ての洗濯物がグレーになった。

その経験から、マルタで洗濯機を使う時は、最悪色移りしてもよい=捨ててもいいぐらいの服を入れ、良い服に関しては、面倒でも日本からエマールを持参し洗面台で手洗いするようにしている。

ホストは日替わりで「今日は白と薄い色の日」「今日は黒の日」「今日はカラーものの日」と、洗濯物を集める際に色の指定をする。

マルタ人は洗濯時、どのようにして色移りを回避しているのだろうか、常々疑問だった。

なるほど…こうしてマルタ人は、色ごとに洗濯物を分けることで、色移りを避けているのだな…。アナログ…!

7年越しで、留学時の洗濯に関する疑問が解決した。

 

 

「今日の予定は?」「ナッシング」
「タイヤード?」「ノットオンリータイヤード、アクチュアリー I want to stay by myself today.」「OK.」

今日は一人でいたかった。

ごろごろごろごろ。
何も考えずダラダラ過ごす1日に。

左手1つで、生活動作を行うのはハッキリ言って苦行。
はや疲れてしまい、気持ちもどこか晴れなかった。

 

 

■ビーチへ出かける60歳

 

ホストは洗濯機を回し始めた後「I’m going to the beach」
今からビーチに行くと言う。

ホスト宅前の坂道を下って3分、そこはもう地中海。


海外の洗濯機にかかる時間は、異常に長い。

日本の洗濯機で言う「お急ぎコース」のような時短メニューを選べはするが、夏の汗をたっぷりかいた服をきちんと洗えたのか不安なため、通常コースにすると2時間くらいは余裕でかかる。



洗濯の合間の2時間、ビーチに行く60歳。

ちょっと驚いた。

だって、例えばうちの母が洗濯を始めた直後、
「かよちゃん、お母さんちょっとビーチに泳ぎに行ってくるわ!」
と言い残して、水着姿で颯爽とビーチへ行く母を想像すると、おいおいどうした、急にファンキーな母ちゃんになって大丈夫か、と思ってしまう。

 

しかし、ここはビーチリゾート、地中海の島国マルタ。

水着姿でビーチに行くのに、年齢は関係ない。

もちろん日本でも年齢は関係ないと思うし、いくつになっても好きな格好をしたらいいと思う。

しかし、海外よりも抵抗を持ってしまうのは、周りをまず気にしてしまう日本人の性(さが)か。

 

 

ホストがビーチへ出かける前、

「昼ごはんは一緒に食べる?それとも一人で食べる?」
「うーん…一人で好きな時間に食べたい」
「オーケー、some fruits and vegetables I’ll give you」

昨日の残りのベイクドライスに、野菜と果物を添えてくれ、白・黒の大きなドット柄のカワイイ水着を着て、ホストは海へ出かけた。

まだお腹が空かない私は、りんご1つだけかじって、また眠りについた。

 

 

■食事以外やる気なしの一日

 

12:30 カーテンの向こうは明るい日差し。

そろそろ起きてご飯を食べる気になる。

マルタ療養生活の食事

昨日の夕飯のベイクドライスをチンし、付け合わせはビーツ、オリーブ、ラディッシュ、トマト、すもも。

入院時にマルタ人友人がくれたミソスープも頂き、久々の日本の味に胃と心がホッとする。

マルタ療養生活の食事

昼食後は再度眠ったり、LINEとWhat’sAppで日本にいる人と少しやりとりした。

オットマン付きの一人がけソファに、パソコンを置くのにちょうど良いでしょと貸してくれたミニテーブルとクッション。

マルタ人住宅,家

こういうインテリアや、ミニテーブルといったアイテムは、海外ならではな気がする。

靴を脱ぎリラックスして過ごすベッドやソファで、パソコンをいじったり、本を読んだりコーヒーを飲んだり。

くつろぐには便利なアイテム、日本に帰ってからも使いたいと欲しくなった。

 

これまでも幾度となく、マルタの高級5つ星ホテルから、リーズナブルなゲストハウスやマルタ人宅まで色々と滞在し「暮らすように旅する」ことも経験してきたが、この療養期間は、本当に海外での「暮らし」を体験しているようだった。

 

今日は個別のメッセージ以外、FacebookなどSNSはお休みした。

1つ投稿すればやりとりが発生し、今はスムーズに打てない左手と、心理的にもちょっと負担に思いそう。

外向きのやりとりはまだ少しエネルギーが足りていない。

 

夕方ホストが「晩御飯の時間は19:30」と告げに来た。また「私はビーチに行ってくる」と出かけて行った。


19:27 「かよこ、ディナー イズ レディ」
3階から、中庭を通じ1階まで届く声で目が覚め、夕食へ。

ホストと二人でディナー。

メニューは、
骨つきチキンの煮込みマスタード添え
キャベツ・ジャガイモ・玉ねぎの野菜炒め
マルタパン

マルタ療養生活の食事


食後「ビスケット食べる?めちゃくちゃ美味しいのがあるの」と頂く。

料理教室の先生だけあって、食に関するセンサーやセンスは本当にバツグン。

彼女が美味しいという物・レストランは、本当に外れなく美味しい。


職業柄、色々な方から「あそこのお店が美味しかったよ!」とマルタ人から日本人、色んな方に情報を頂く。

しかし、食の好みが合う・合わないもあるし、人によっては「美味しい」の基準は異なる。

「スタンダードな味が一番」「そこそこの味でもボリュームが多いのが一番」特にマルタ人なんて、量が少ないはマイナスの対象になる人もいるゆえ、人によっての「美味しい」の基準を知らないと、全てを鵜呑みにしていては外れることがある。


頂いたのは、スペインのお菓子。

うん、めちゃくちゃ美味しい!!どこかで見つけられるなら買いたいと思い、缶の写真を撮っておいた。美味しすぎて手が止まらなかった。

スペインのお菓子
このスペインのお菓子、どなたか日本で買えるor他で買える方法をご存知ですかね?

スペインに行かなきゃ買えないのかしら。

 

 

■スリーマ、留学時と変わらない光景

 

20:00 日は完全に落ちず、まだ明るい

食後、夕涼みの散歩を兼ねて、ジェラートを食べに出かけた。

「鍵を持っていくこと」
「しっかりした靴を履いていくこと!」
再度ケガをしないようにホストに念を押される。

ビーチ用に持ってきてたラフなTシャツと短パンに、足元にはしっかりと安定したコンバース。財布、ケータイ、鍵という軽量の荷物だけを持って出かけた。

ジェラートの写真をカップのロゴ入りでキレイに取りたかったが、左手でiPhoneのタイマーでもたもた撮影しているうちに解けてしまった。まだ撮影もスムーズにできない。

 

スモールサイズ€3.00、フレーバー2種選べ、クレミノというホワイトチョコと、ニューヨークニューヨークというチョコレートをチョイス。

セントジュリアンの店舗と違って、ジェラートが入ったショーケースが見えない。メニュー表だけを見てオーダーするのはちょっと味気なかった。

▼Rivareno Gelatoリバレノ ジェラート


Triq It – Torri, Tas-Sliema, マルタ


21:00過ぎまで、スリーマの海岸沿いのベンチに座りぼーっとする。

海を眺めたり、おしゃべりしたりして過ごすマルタ人と同じように。

スリーマ,マルタ

7年前に留学した時、たまたま今滞在している家と2ブロックほどしか離れていない場所にある寮に住んでいた。

スリーマ,マルタ

当時もこうやって、涼しくなった頃、寮の友達とジェラートを食べに来た。変わらぬ光景。

スリーマ,マルタ

食事する、寝る、以外は、特に何もせず過ごした日。
12日間、こうして過ごすのだろうか。

コンビニは無いマルタ,23時迄開いているtill late

帰りに、明日の朝に飲みたいオレンジジュースなどを買って帰った。

注)till lateは↑「コンビニエンス」と書いているが、コンビニエンスストアではないし、マルタに日本に普通にあるような24時間営業のコンビニエンスストアはない。ここのtill lateは営業時間23時まで。マルタで、飲み物やちょっとした食べ物を買いたい時のこういった類のショップでは、まだ長めに営業しているほう。

▼8 Till Late & Agenda Bookshop

243 Triq It – Torri, Tas-Sliema, マルタ

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