■久々の太陽

 

眩しい。

太陽が照る時間に外に出たのは、4日前に杉原美由樹さんからのお誘いで、パラッツォパリジオにでかけて以来。

それ以外は、日が沈んだ後夕涼みに出かけるぐらい。

ひんやりした石造りのマルタ式住宅の1階で毎日過ごし、夏本番7月のマルタの暑さをまだ体感していなかった。

4日ぶりのマルタの太陽は、目を開けていられないほど、見慣れた黄金色の街並みがいつもより眩しく輝いて見えた。

 

 

外にでるきっかけを作ってくれたのは、マルタ在住歴20年の宮原あき子さん(先週、オンラインイベント『ヴァーチャルとりっぷマルタ』に出演。7/18にもHISさん主催オンラインイベント『マルタのおいしい「食」からまなぶ豊かな「暮らし」』に登場頂きます!)。

あき子さんが務めるサリバンズトラベルセンターへ「暇つぶしにちょっとおいでなさいよ。リハビリがてらお仕事手伝って。」とお呼び頂いた。

 

サリバンズトラベルセンターは、ホスト宅と同じスリーマにある。

数件隣にある小さなマーケットで、食材や生活用品を調達できる便利な所だ。

道中、何やら涼しい居場所でも発見したような猫ちゃんに出くわした。

少し早めに出て遠回りし、久々の昼間のマルタの街並みを噛みしめるように散策した。

スリーマの街並み,マルタ

スリーマの街並み,マルタ

家と家の間には、派手な飾り付け。今週末はここスリーマで、フィースト=村祭りがあるということ。

 

あき子さんが務めるサリバンズトラベルセンターは、旅行業ほか留学業も行っている。

空いているデスクにちょこんと座り、先ほどスーパーで購入した、お気に入りのオレンジジュースとヘーゼルナッツチョコ、通りかかった日本人の知り合いの方に頂いたというあんぱんをおすそ分け頂きながら、留学業のアイディア出しを行った。

好き勝手喋っただけに過ぎないが、少しでも役に立ったのであれば幸い。

マルタ療養生活の食事

さりげなく、外へ引っ張り出してくれるありがたさ。

きっかけを作ってもらわなければ、まだまだ永遠に1人で引きこもって過ごしていた。

 

▼Sullivans Travel Centre サリバンズ トラベル センター


102 C, Old College Street, Tas-Sliema SLM 1379 マルタ
・著書『新版 まるごとマルタのガイドブック』も取扱い!マルタで購入が必要な際は、ぜひお立ち寄りください。

 

 

■豪華な夕食

 

毎晩眠りにつけない疲れから、明け方にやっと寝落ちし、昼前に起きた。

朝昼兼用の食事は、昨日の昼食の残りに、朝食用に用意されているパンと、自分で買っていた豆乳。

食パン2枚のうち、1枚は食事としておかずと一緒に、もう1枚はデザート代わりに食べた。少し甘いものが欲しくなったのか、ヌテッラに似たヘーゼルナッツクリームをパンに塗って。

マルタ療養生活の食事


▼昼ごはん
クスクス
サラダ
パン・リンゴ・レーズン・野菜の和え物
パン、バター、ヌテッラ
豆乳

マルタ療養生活の食事

 

この日の夜ご飯は豪華だった。週末でもない、火曜なのに。

▼夜ごはん
食前にナッツと洋梨&チーズ
ナスとズッキーニのスープ
ブラジオリの変化球バージョン?(通常は牛肉巻きだが、豚肉巻き)
ソテーしたズッキーニとポテト
オレンジ&ハルヴァ
マルタパン
白ワイン
フルーツティー

マルタ療養生活の食事

マルタ療養生活の食事

スライスしたオレンジに、固まる前のとろりとしたカラメルソースをかけ、中東やマルタで食べられる、ごまと砂糖を練って固めたお菓子「ハルヴァ」をかけた、先生オリジナルのデザート。

2年前、初めてホストの料理教室を取材がてら受けた際、ハルヴァの代わりに刻んだヌガーをかけて頂いた思い出のデザートでもある。

私はこれが大のお気に入り。取材終盤だった頃、溜まった疲れと暑さで絶不調だったが、ビタミンCをたっぷり摂ったからか、これを食べて急激に元気がみなぎり回復したのを覚えている。

マルタ療養生活の食事

明日夜はホストに予定があり、夕食の用意ができないため、今日はその分豪華だったようだ。

自宅で料理教室の先生をする傍ら、留学のホームステイ先であり、ホストマザーである彼女は、毎日何かしらおでかけをする。

太極拳、ヨガ、フランス語などの習い事、友達との食事、一人でビーチへ。アクティブに、マイペースに人生を楽しむ60歳。

マルタ療養生活の食事

フェンネル,パセリ,マルタ
マルタの煮込み料理や、ポテトのオーブン焼きをする際によく使われるハーブのフェンネル。

ホスト自身の予定があっても、基本的には食事の用意をしてくれるが、どうしても調整が難しい場合は「明日の食事は用意できないから、今日まとめて作っておく。」あるいは「各自で摂ってもらってもよいかしら?」など、都度フレキシブルに相談を行って解決する。

 

最低限のホストとしての役割、どころかそれ以上の対応をちゃんとこなしてくれている。

であれば、自分の予定もバランス良く取り入れ、プライベートと仕事、どちらかに偏りすぎることなく過ごし、ディスカッションと会話を通じて意思疎通を行い、お互い気持ちのよい過ごし方を探る。

彼女のこうした姿勢が好きだ。

自分の予定をキャンセルしてまで、ホストだから用意しなきゃ!きちんとしなきゃ!と、無理や我慢をして対応することは、ストレスを生むしお互いにとってよくない。

 


ともすると「私が我慢すればよいか」と、自分だけ責任や負担を背負い、自業自得で勝手に損した気分に私もなりがちだ。

 

ちゃんと向き合うこと・話し合うこと、自分の要求を押し付けすぎず、ニュートラルに伝えてお互いの落とし所を”一緒に”探すこと。

自分の要求は溜めこみ過ぎない。
かといって、遠慮もし過ぎない。

 

ささいなことだが、自己犠牲な行動を取りがちな自分にとって、彼女のこうした真摯な姿勢とバランスは、とても勉強になるし真似したいと思う。

 

彼女のように、自分の意見や要望をはっきり伝えるマルタ人、(というより心の中に留めておけない)声のデカさ(実際本当に声がデカい)は、”遠慮せず自分だけの要求を通すことは悪”という日本人が持ちがちな固定観念を持たない。

自分の気持ちや要望をニュートラルかつ対等に伝える術を持ち、相手も受け入れようとする心の余裕があるからこそ、たとえもし自分の要求が通らなかったとしても、カラッとした太陽のように後腐れなくやりすごせるのだろう。

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