昨日の記事で、夜ご飯を書き忘れました。
ちょっと変わった調理器具を使います。最下部に追記したので、ぜひご覧あれ。
↑さて、何に使うでしょう??
昨日の記事:マルタでカメラ周辺機器・三脚を買うには?【マルタ骨折日記19/7/11】
■Prosciutteriaでふわふわローマピッツァ
★プロシュッテリアとは?
生ハム、サラミ、ソーセージ、チーズなどと、ワインを楽しめるお店のこと。
レストランのがっつり系食事までではないが、その場で切り立てのハム類をおつまみにお酒ともに楽しめる。
大勢でおしゃべりしながらワイワイ過ごしたり、
しっかりした食事の前に夕方、小腹満たし&一杯に、
一人でも軽め食事&お酒を楽しむ、なんて使い方もできます。
昨年12月に取材旅に行った時は、このお店は絶賛工事中。
2019年3月オープンだったため、2月発売の本には間に合わない〜とのことで、Twitterやインスタなどには載せていました。
「オープンしたら遊びに行くよ!」と言っていたのがこんなギプス姿で登場。泣
オーナーのファウストは、FBで私が入院した事を知り「大丈夫か?病院食はひどくて食べれないだろう…。何か持っていくよ、カルボナーラがいい?アマトリチャーナがいい?フォカッチャがいい?何でも持っていくから遠慮なく言ってくれ!」と連絡をくれていた。
毎日代わる代わる色んな方が食べ物を持ってお見舞いに来てくださっていたので、調整をして最終日に来るはずが、予定よりも早く退院が決まり、結局お見舞いには来れず。
あぁ…あの時遠慮なく1番に持ってきてもらっていたら、病院でZero Seiのパスタを食べるという超ご褒美を受けられたのになぁと少し悔やまれる。
食べれはしなかったが、申し出てくれた気持ちが1番嬉しい。
ホスト宅のスリーマから、プロシュッテリアがあるグッジーラまでは、最短距離15分弱で行ける。
バス移動は海岸沿いをぐるっと遠回りになるのだけれど、実はスリーマの街なかを突っ切る(丘超え?)と、直線距離で行けるため意外に近い。
★モルタッデッラ?モルタッツァ?
「適当に作っていい?何か好みはある?」と言われたが、お任せして出てきたのがこちら。ふわっふわのピザ生地には、たっぷりのモルタデッラソーセージ。
モルタデッラとは、イタリア・ボローニャのソーセージのこと。
見た目はほぼハムな感じで、ぶっとくてデカい。
「このメニューは何ていうの?」
「Pizza E Mortadella ピッツァ エ モルタデッラ」
「Pizza Mortazza ピッツァ モルタッツァとも言う。モルタッツァはローマのスラングだ。」
ローマの方言では、モルタデッラをモルタッツァ言い、それを乗っけただけのシンプルなピザをピッツァ モルタッツァと呼ぶ、とわざわざメモに書いて教えてくれた。
ピッツァ生地はふわっふわ。塩味がしっかりして噛むほど塩っ気が出てワインがすすみます。モルタデッラも文句なく美味しい。
本当に美味しいものって、あれこれ加えずこうやってシンプルに食べるのが1番美味しいと感じる。
★エスコート上手なイタリア男
ファウストは、フォークとナイフが使えない私のために、向かいに座り食べやすくさっと切り分けてくれた。
「何飲む?」と聞かれ「こんなに美味しいピザがあるならお酒を飲まないわけにはいかない。白ワインを…」「じゃあ僕も一緒に飲むよ。乾杯しよう。」
温かいピザを食べたからか、鼻水がたれてきた。すると、紙ナプキンで鼻まで拭いてくれる始末。
「デザートは?ティラミス?(もちろんだよね?)」
ピザを食べ終わるかどうかという頃、私が大好きな品を出してくれた。Zero Seiと同じ味だ。
締めのエスプレッソマキアートには、砂糖は?と確認し、砂糖を入れてかき混ぜてまでくれた。
この一部始終、真横にはオーナーの奥様が普通に働いておりました。
その間も、My sweetie…などと言って、女子を気分よくさせる言葉を連発しては、さり気ない気配りと優しさでエスコート。
エスコートというより、ケガ人だから介護やけれども!
奥様はそんな様子を「ほんっとうちの旦那って…いつもこんな感じなのよ?どう思う!?」と、しょうがないわよねと困った感じで笑いながら私に言ってきた。
ヤキモチでもなく、怒るわけでもなく。
嫁の目の前で、別の女にMy sweetieと甘い言葉をささやくイタリア男子を旦那に持つのは、よほどの器の大きさと、どっしり肝の座った女でないと奥さんになれないな、と感じたよ。
▼Prosciutteriaプロシュッテリア(グッジーラ)
188, The Strand – Triq Ix-xat – Gzira GZR, 0001 マルタ
■オーガニック日本食材店 Inuaイヌア
スリーマの街を散歩しながら帰宅。
入院中に、手作りあんぱんを持ってきてくださった在住者の方が、他にもパンを作って納品しているお店があるというので行ってきました。
▼Inua life store イヌア ライフ ストア(食材ショップ/スリーマ)
14 Windsor street Next to Charles Grech, Sliema SLM 1865 マルタ
上質な日本食材が売っています。
ごま油、だし、めんつゆ、醤油、酢といった調味料から、こしひかり、あきたこまちといったブランド米まで。
滞在中に、体によい日本食を摂りたい方はぜひ。
■夜ごはん
トマトパスタ
絹さやのような豆の炒めもの
ミートボール
チョコレート
毎日、ご飯を食べる時には、
「Bon Appetit」ボナペティート
とホストが私や留学生たちに言う。
「いただきます」に代わる言葉がない。
よって、イタリア語でBon Appetit。
「召し上がれ」とよく訳されますが、Bon=良い、Appetit=食欲で「良い食事を」の意味のほうが近いとも言われます。
毎日毎日、この「Bon Appetit ボナペティート」とその返し「Thank you」で食事が始まっていたのだが。
ボナペティートに対する返事が「Thank you」で合っているのかだんだん気になり、何が正解なのか聞いてみた。
Thank youもいいけれど、1番適しているのは
「Altre tanto! アルトレ タント」(あなたもね!)
と教えてくれた。
1番正解なのは、ありがとうも伝えた上で、
「Grazie, altre tanto!」(ありがとう。あなたもね!)
イタリア語だからイタリア語で返し、感謝と作ってくれた人に対する召し上がれを言えればパーフェクトとのこと!
この日から、ホストの「Bon Appetit ボナペティート」に対し、留学生のKちゃんと私は一緒に「Grazie, altre tanto!」とイタリア語で返して、夕食を始めるようになった。